あらすじ
努力もせず自堕落な毎日を過ごす主人公伊藤開司。「いつかは自分にもチャンスが訪れる」と根拠のない希望を抱き、ただ吐き捨てるような日々を送っていた。
そんなとき、かつての友人が行方をくらまし、カイジは、保証人として多額の借金を抱えることに。
払える金もないカイジは、借主である遠藤凛子に「人生を変えるチャンス」として、豪華客船で行われる謎のイベントに参加することを提案される。
指示されるがまま、案内された船へ足を踏み入れると、そこで待ち受けていたのは、人生を負け続けた男たちによる「人生」を賭けたゲームであった…。
映画『カイジ ファイナルゲーム』を見る前に!
感想
まず一言で言うと「面白かった!」です。私は原作も読んでいるので、原作のあの雰囲気をどう表現してくれるのかと不安でしたが、アレはアレ、コレはコレ、という原作を意識しすぎない丁度良い作りでした!
原作コミックの良いところは、重苦しい内容ながらも個性的なタッチと表現で非常に読みやすく描かれている点です。
これが実写ともなると、ものすごく暗くて重たい映画になるんじゃないかなと予想していたのですが、藤原竜也さんと香川照之さんの好演で非常に受け入れやすい映画となっていました。
それでは、私が劇場版カイジ人生逆転ゲームに、魅力を感じた点をご紹介します。
藤原竜也の怪演
ネタにされがちな藤原竜也さんの演技ですが、カイジの場合は、重苦しい雰囲気を吹き飛ばす、良いスパイスになっています。
やりすぎなくらいとことんやる!といった演技によって、底辺まで叩き落された男の悪あがきが非常に魅力的に感じられます。
原作のカイジはどこかクールな雰囲気が漂いますが、劇場版はもう別人格です(笑)
叫ぶ、わめく、足掻く、と大暴れ!でもそんなカイジの姿がすごく人間臭くて、いつの間にか応援してしまいます。
いざという時最高のキレを見せるけれど、どこか抜けた姿も魅力を感じる理由でしょう。
愛すべきクズたち
カイジに登場する人たちは、基本的に「敗者」です。自堕落に生き続けた人生により、もう後に引けなくなった人たちがほとんどです。
彼らが金持ちの余興として弄ばれる姿が描かれるのですが、ほとんどの登場人物は、短絡的・無計画・無鉄砲とまさにクズなんですね。
地下での強制労働で得た給料を、すぐにビールに費やす無計画さ、流されやすさは愛らしさすら感じます。カイジにおいてこの「クズ」たちの存在は、欠かすことができない大切な一部と言って良いですよね。
奴隷が王を打ちのめす!爽快な結末
やはり最後は爽快感!!ですね。カイジたちをコケにし続ける、自称「積み上げてきた」者である組織幹部の利根川。
最後は彼と5枚のカードで勝負をするのですが、たった5枚のカードを使った数分で終わるようなゲームを30分以上かけて演じ続けるシーンでは、最高の緊張感と臨場感を味わえるのです。
追うものと追われるものの緊張感、人生を賭けた試合とはまさにこのことだ!と心が震えること間違いなしです!
香川照之さんのハマり具合もものすごく、嫌な奴を演じさせたら、右に出るものはいないんじゃないでしょうか。最後は利根川の気持ちにも共感できてしまい一緒に追われる恐怖すら感じられてしまいます。
利根川のように、誰もが倒されたことを嬉しいと思えるキャラクターを、しっかり演じられるその演技力には脱帽です!
作品概要
作品公開 | 2009年 |
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監督 | 佐藤東弥 |
脚本 | Mika Ohmori |
キャスト | 藤原竜也・香川照之・天海祐希・山本太郎・光石研・松山ケンイチ・松尾スズキ・佐藤慶・吉高由里子 |
登場人物・配役
伊藤開司 | 藤原竜也 |
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利根川幸雄 | 香川照之 |
遠藤凛子 | 天海祐希 |
船井譲次 | 山本太郎 |
石田光司 | 光石研 |
佐原誠 | 松山ケンイチ |
大槻太郎 | 松尾スズキ |
石田裕美 | 吉高由里子 |
カイジの口コミ情報
カイジ面白かった
1作目からずっと面白いてすごいよなぁ
そして見終わったらビール飲みたくなる— うえはたふみか (@oralluv_oO) February 7, 2020
カイジ1作目って藤原竜也と香川照之の顔芸対決よな
— しゃつヲいんスルモノ (@shirt_in_iroiro) February 4, 2020
カイジ1作目最後まで見た。キャスト豪華だし竜也が常にカッコよかった
— あっと (@renamed373) February 6, 2020
録画したカイジ2見てる。
1作目のEカード程の駆け引きは無いけど、沼の残弾無くなってもう無理だ!ってなった時に札束持った利根川が現れる展開が最高なんすよね。
あそこ何回見ても好き pic.twitter.com/U8Xzpz91zY— かんD (@Nachi1776) February 6, 2020
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